集中豪雨な日曜日でしたがいかがでしたでしょうか?
集中豪雨といえば、恒例なのが冠水ですよね~
地形が低い所やアンダーパスなどで排水口がゴミでつまったり、排水用のポンプまで水没してショート・不動になったりするのが主たる原因ですね。
で、冠水が起きると度々おきるのがそこに突っ込んで不動になる車。
なぜ不動になるか皆さんご存知ですか?
原因として
・排気管水没により排気が水圧に負けできなくなる
・吸気側で水を吸ってしまいウオーターハンマー現象が起きる
・車内電装系が水没しショートしエンジンストップ
この3つがあります。
世の中では単純にマフラーが浸かる寸前までは大丈夫・・みたいに言われますが確かにそうですね。間違いないです。
じゃ、そのつもりで冠水に突っ込んでしまい、意外と深かったらどうするか?
※車が浮くくらい深い場合は諦めましょう(笑)
直ぐに下りて浮いた車を浅い箇所に移動させるのはアリです。
これ、マニュアル車だったらすっごい簡単なんですけどね。
対処方法はあくまでも「排気管水没により排気が水圧に負けできなくなる」に対してのみ。
あとの二つは状況によっては回避できません。
じゃ簡単に書きます。
・排気管水没により排気が水圧に負けできなくなる
→水圧に巻けない排気圧を与えたら水は入りません。
どうするか?
回転を高く保つ。
即ち、MTだと回転高め保持でクラッチワークで速度調整
ATだとローギア固定で停車させないようにその区間を走破
回転低い状態で排気圧が少ない場合、水圧で排気できなくなり(=出口を塞がれて)
エンジンが圧縮できなくなりエンジン停止なんですよね。
また停止すると排気管の中に水が入ります。ストローの中に水が入ったイメージ。
そうなるとその水を押し出さない限り排気できないのでエンジンがかかりません。
注射器の先を指で押さえるとシリンダーを圧縮できなくなる状態と同じです。
それを防ぐには
1)マフラーを水面以下に浸けない
2)マフラーが水面以下の場合、水圧に負けない排気圧をかける
3)マフラー出口にパイプを付け、高い位置に出口を逃がす(笑)
こんな感じですね。
・吸気側で水を吸ってしまいウオーターハンマー現象が起きる
→これは吸気(インテーク)に水が入らないようにするしかありません。
吸気管の入り口を把握しておくといいかと思います。
ちなみに水を吸っても酷く無い限りは再始動は出来ますが、
いずれ破損する場合が多いです。
物理的な対策は吸気管入り口を高い位置に移す(笑)
どちらにしてもこれって深い水にドーンと突っ込んだら吸いやすいわけなんで、
入るのをゆっくりする事である程度は回避できるかも?
・車内電装系が水没しショートしエンジンストップ
→室内に水が入り、足下に制御CPUなどある場合はこれがショート。
エンジンに信号がいかなくなり不動になります。
この場合、カプラーへの浸水が原因。
カプラーを抜いて水分を飛ばせば復帰します。
※ユニットは密閉なので水はほぼ入りません。
これの対策はドアの密閉度を上げるのと、構造的な話になりますよね。
そんな感じですが、仮に水に浸かってエンジンが止った場合、
仮に再始動してかかればラッキー。
エンジン回転高めで離脱すれば良いです。
無理な場合、真っ先にするのは「水から車を引き上げる」です。
ニュートラルでサイドブレーキを下ろした状態で水深が浅いところまで押します。
で、原因を判断。
マフラーの冠水が原因なら車後部を低くする位置にして
ある程度水が抜けるのを確認してからクランキング。
水を抜きます。水がある程度抜けたら回転高めにしてさらに排水。
これで大体復帰できますよね。
心配な方は即レッカーが宜しいかと。
仮にこれで何かある場合、停止後最初のクランキングで何か起きてますので、
どちらにせよ後の祭りです(笑)
で、あとの2つはどうしようもないかと。
なので、取りあえずは水深浅いところに移動。
で、再始動を試み、反応ないなら諦めてレッカーがいいですね。
ちなみに冠水の中に車を放置すると、復帰させるのが大変になります。
まぁ、そんな感じですが一番いいのは大雨の時は一旦避難するのが良いかもしれません。
走っててもペースを落として冠水の可能性が僅かでもある場所は通らないってのがいいのかもしれませんね。
まぁ、SUVに乗り換えるのが一番の対処法かもしれませんけど(笑)