みなさん こんばんわ
さて、ついにやりました。
MacBookPro"15 Mid2010のカーネルパニック(GPU)パニックの物理的修理を。
そのMacはこちらです。
これが使ってたらいきなり再起動するんですよ。
それが結構な頻度で使い勝手が超悪かったんですね。
で、その頃にはiMacもMacBookAirもあったので、MacBookProはサブ的にほぼ放置してました。
その原因ですが・・
この機種はGPUが「2つ」ついてるんですね。
内蔵GPUはインテルですが、必要に応じてNVIDIAに切り替わるんです。
その時にカーネルパニックを起こすってことですね。
理屈はこんな感じらしい。
搭載GPUは・・
Intel HD G
raphics (0x0046 model)
NVIDIA GeForce GT 330M (0x0a29 model)
これらが演算処理の必要に応じて自動で切り替えるようになっています。
・・で、NVIDIA GT 330MにはG-stateという4段階のモードがあるらしい。
G-state 3 : 最低スピード
↕︎
G-state 0 : 最大スピード
で、GT 330Mに供給する電圧が、
G-state 2もしくは3 の時は1.05V。
G-state 0もしくは1 の時は1.806Vらしい。
これらが切り替わる時に必要な電圧が供給されずGPUパニックで再起動・・となるみたい。
この電圧を確保しているのが対象の電源にあるタンタルコンデンサー。
静電容量330μF、耐電圧 2Vのものなんですが、これがダメになることが多いらしい。
いや、時限爆弾的にダメになるんだと思います(笑
てか、耐電圧2Vというのが曲者やなぁ・・と素人ながらに思うんですが(笑
で、交換用に用意したのがこれ
330μF 耐電圧6.3Vのコンデンサーです。
注意点としては交換するタンタルコンデンサーの倍ほど大きさがでかいので取り付けに工夫が必要です。
基本的にコンデンサーは静電容量、これだと330μFを守って元の耐電圧より高ければ問題ないはずです。
よくこの対策で使われてるのは秋月電子通商で売ってるチップ積層セラミックコンデンサー 330μF 4V X5R 3225がメジャーですよね。
これは極性なしでサイズは交換前のと変わりません。
じゃあ何故今回は大きいのにしたか?
手配しようと思った時、秋月は休業中だったんですよ。コロナで。
で通販でも変えますが、200円のものに送料500円が我慢できなくて(笑
なので4つで780円(送料込み)にしたわけです。
で、お約束の放置(笑
そして重い腰をあげて作業を始めたわけです。
まずは分解。ロジックボードを取り外します。
裏蓋を外して・・
バッテリーを外してボードについてるコネクターを外します。
こういうネジと格闘になるので、精密ドライバーは特殊なのも合わせ全部持ってたほうがいいですね。
で、コネクターは
この赤丸の部分の全てを外します。
下の金属プレート部分は外してから作業です。
上から刺さってるコネクターや、横から刺さってるもの。
ロックを解除して外すものや配線側から起こして抜くタイプのものまで。
よく見たらわかりますが、知識と根気と観察力が必要ですね。
で、これらを外したらロジックボード固定ネジを外します。
黄色丸のがそれら。右上のはアダプターの部分ですが別パーツとなります。
これの前にファンを外しておくのをお忘れなく。
そしてズラして抜くんです。
この画像向かって右にUSBなどコネクタがありますが、それがケースにハマってます。
なので、左側をうかしつつ左にズラして抜くようなイメージです。
画像は抜いたあと、裏表をひっくりかえしたものです。
このSDカードリーダー横の黒い長いやつの端にビープ音用だと思うんですがスピーカーがあります。
これが筐体側に張り付いてることがありますが、手で取れますので焦らず外しましょう。
そんな感じですが何が大変って作業が細かい(笑
ネジも細かいしコネクターも小さい。
50倍のルーペを使いつつ、ライトを当てつつ樹脂の微細作業用のヘラでつついてロックを外したり押したり抜いたりしてました。
コツがわかりゃなんてことありませんが、下手すると断線。
そうすると最悪なので慎重に行わないとダメですよね。
ネジの紛失とかも最悪ですので、環境も大事です。
ということで、続きます(笑
ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。
下記の厚労省サイトが標準的なものになります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ついでに「新たな生活様式」についても貼っておきます。
厚労省のサイトにも載ってますよ。