そんなこんなでNewホイールを買ったわけですが、
2016年モデルのヘルメットにすごく気になってるものがあり
悩み中なわたし。
奥さんは買えば?・・と簡単にいうんですけどね。。。
ちなみに結構売り切れててマジヤバいっす。
そんな感じですが、本日は昨日のネタにも書いたパークツールのテンションメーターについてわかったことを書きます。
じつはこのテンションメーター、買った時からちょっと「あれ?」と思う事が多々ありました。
ブレが出やすいんですね。
で、動作を安定させるために測定の手順などを統一して、その数値を記録してたんですがメーカー規定値より割増の数値が出てました。
その時もあれ?・・と思った訳ですが、スポークの材質や幅・厚みが載ってる換算表と違うからかな?・・とか勝手に理解。
結果同じ条件で測定した数値を記録しそれをTMー1で測った際の参考値・・としていました。
本来15のところ16などでもそれをその数値を目安として理解しておくってことです。
元々新品のホイールを購入したときの初期値を記録する為に使おうと思っており、何かあってもその数値にすればいい・・という運用なので、機器固有の誤差と勝手に思ってたということですね。
で、先日PRO LITE のホイールを買ったわけですが、振れ取りをするのにどこをどうさわるかを見ようとスポークテンションをTM-1で測りました。
すると明らかにオーバーすぎる数値がでちゃったんですよ。
スポークメーカーの資料を見たらそれでもいけそうですが、パークツールのデータによると明らかにオーバー。
ここでいいかげん「あかんやろ」と思い色々チェック。
TM-1は基本的にバネの力でそのテンションを測ります。
釣り合ったゲージの値がそれってことです。
Aを握って反対側のピンにスポークをかける、そしてAを離すとバネ(B)の力で元にもどりスポークにピンがかかります。
スポークのテンションでそのピン(軸の左側のシルバーの部品)が押し戻されるわけですが、バネの力と釣り合った場所で安定。
その安定した状態でCの裏にあるゲージの目盛りを確認・・という感じ。
大事なのはバネの力とスポークのテンションが釣り合うのを阻害する条件を外すということ。
ちなみにバネは正しい使用常態だとそのレートはほぼ劣化なしという考えで問題ないです。
レートに問題が出るとすればバネを無理にこじったり変形させたりした場合や錆や汚れなどが付着した場合。バネ自体が破損するとすれば上に書いたことが理由でクラックや錆が進行し破断。
なのでその管理(腐食や変形を起こさない)ができていれば問題なしということでいいと思います。
で、話を戻してその動作で阻害される原因は色々な抵抗。
摩擦力です。
数値がオーバーして色々調べてわかったのがコレ。
ゲージのガイドの脇に白い跡があります。
ゲージの青い部分はアルミですがアルマイト加工されており、
こんな樹脂で削られるわけがありません。
あるとすれば逆。
まとめて「汚れ」でいいと思いますが、これらとその部品の構成が摺動部でひっかかったりして抵抗になってるということです。
試しにこの汚れを拭き取って握り部をガチャガチャ10回程度動かして動きをスムーズにしてから測定すると目盛り19だったのが18に落ちました。
ビンゴ。
簡単な原因ですが、まさかこのレベルのことが起きるとは思ってませんでした。
で、摺動部にシリコンオイルを吹き付けました。→その後556にしました。
矢印の先ですね。軸部分はバラさないといけないので今回は見送り。
→その後、バラさず注油。下記参照
まずはバネがかかってるピンのところ。
ここは摺動してます。
汚れると滑りが悪くなり数値は高くなります。
次はゲージのガイドの部分とその周り、
ゲージの樹脂部分。この樹脂はシリコン樹脂っぽいですね、知らんけど。
あ、余ったシリコンオイルは拭き取ってくださいね。
で、そ
の後、再測定。
の後、再測定。
するとスッと18に。
ええ感じ。
ちなみにわたしは管理にパークツールのアプリを使ってます。
これでスポークの仕様をいれて
この通り。
kgfをNにするには9.8をかけるといいです。
なので19は約1926N
15は約1232N
まぁ、考えてみたら当たり前なんですけどね
ある程度のブレはこれでもあると思うんですが、基本的には摺動部の抵抗を少なくなるようにメンテするのが良いということですね。
なんしかバネとスポークの張りが釣り合ったところを数値かしてるんですからねぇ
これで現実的な数値になりますので、その状態を維持することで、より信頼性のあるデータとなりますね。
ちなみにスポーク20本、きっちりテンション揃えたら基本的に振れます。
上下左右振れないようにしようと思うと均一にはならないってことですね。
その振れをスポークテンションが規定値を超えない程度で締めるか緩めるかを考えて全体的に調整しないといけないってことですね。
最終的には平均値で考えたらいいようにも思います。
そういや会社の技術部の各種測定器も考えてみたらそうだわー・・・と今更思ったり。※摺動部などの扱いなど。
厳密にいうと温度で数値も変わっちゃうので、厳密に測定しようとすると測定前に室温と測定対象とゲージの温度をいつも合わせないとダメってことですね。
まぁ、このあたりを適当にする以上は目安以上のものにはならない訳ですが、
ものの作りからするとその程度でいいと思います。
そんな感じで違和感を感じたら一度試してみるといいかもしれませんよ。
まぁ、一個人の対策ってことで(笑
では。
【追記】
・・・と終わりたかったわけですが、その後、トラブりました。
PRO-LITEのホイールテンションがどうやっても数値オーバーなんですね。
PRO-LITEともやりとりしましたが、向こうはDTゲージで測定しているのでクオリティはバッチリ。
で、疑った先は注油していない”軸”です。
このブログで軸以外に注油をして改善はされましたが、それでも誤差の原因が他にもあったわけです。
で、その疑いの軸に556(=潤滑目的なのでシリコンオイルでなく556にしました)を注油、
合わせて先のブログでの箇所にも注油し慣らしてから測定すると見事にPRO-LITEの規定値内にスコーンと入りました。
この時のTM-1は摺動にからむ音がほぼ0の無音状態。
握る時にキュッキュみたいな音もゼロ。
レバーの感覚もバネの反力をリアルに感じれる状態に。
上にも書きましたがPRO-LITEは手組でDTゲージ(=高っかい高っかいテンションゲージ)で測定して品質管理をしています。
そのスポークテンションは信頼できるともいえるわけです。
なので今回の注油でその数値に合ったということは、TM-1は注油が必須であるということになると思います。
※摺動部の抵抗を限りなく無くすため。556でなくてもシリコンオイルでもいいと思うけど・・今回は浸透性を重視して556にしました。
その状態で二アリーな数値を返すと今回の件では理解できました。
じゃあ今までのシマノのホイールはどうなの??ですが、今までの測定が摺動部の抵抗で高く出てたわけで、たまたま規定値に入っただけ。
現在は長く使っているRS31は規定値下限よりわずかに下。
RS21は規定値下限でした。
ええ、へたってるんです。
・まとめ
今回はPRO-LITEのスポークテンションが結果、TM-1の正確性を判断する基準になりました。
TM-1に注油するまではかなり大きな数字、
注油したら規定値・・ということは、
その摺動部の抵抗が誤差の原因だった・・という結論になるわけです。
まぁ、これでも大きく表示されてる可能性ありますけど。
なのでTM-1については使用する度に摺動部に注油するのが良いと思われます。
ただしそれにより何かしらの影響は考えられます・・シリコンワッシャーの劣化とか。
まぁ、シリコンワッシャーが劣化するかと言われると・・うーん。
まぁ、ダメになったら交換すればいいんです。
尚、上記は個人の感想です。
オフィシャルには認められない事だと思います。
今回、PRO-LITEに何度も問い合わせをいたしましたが対応いただきました担当氏、ありがとうございました m(_ _)m
次もPRO-LITE買います
※新品のTM-1のすべてこうではないと思います。わたしのTM-1も最初は正しい数値を返していた可能性があります。
ただその後、さまざまな要員で抵抗が増えた・・と考えるべきかなぁ・・と。
実際、利用されている方で同様の異常を感じている方も多く、注油をされた方もおられますので、摺動部の抵抗が原因でぶれるというのは間違いなさそうです。
少なくともわたしのヤツはそういう状態に。
ハンドルを握って離すときにキュッキュ音がなるのは間違いなくブレてると思っていいと思います。