組み上げて動作確認、あとは調整・・というところで疑問にぶち当たりました。
「これ、もっと艶消えないとあかんわな」
根本的な部分ですが、塗装にしっくりこない疑問が。
長らく扱ってたものであるんですが、特徴は
・水系塗料でF☆☆☆☆
・耐薬品性高くカビキラーでも変色ほぼなし
・防汚性高く汚れが落ちやすい
・初期撥水のその後親水性
・二回塗り=薄膜でOK
・刷毛塗りでも刷毛目が残りづらい
・木材の見た目の質感変化ほぼなし
・木の変形にも追従(程度問題で)
・光沢なし←艶消しタイプ
で、塗膜はできてるんですが、艶がちょいある・・て感じ。
最初は水で少し希釈したんですが、木が水を吸いすぎて変形したので
修正後に希釈なしでトライ。
それで二回塗りしたのが現状仕上がってるもの。
最初の失敗のイメージと、その後のパーツの仕上げでこの問題を後回しにしてましたが、
組み上げて行くうちに「やっぱおかしいわな」・・と。
で、現状確認
ベース本体とネックを見本板の上に置いてます。
下に敷いてる板の左が艶あり
右は艶なしです。 塗料のベースは同じで艶だけ違うってことですね。
で、光を当ててるんですが、艶消し=マットだと表面で乱反射するので
光の筋は見えません。
でもベースの本体下、ネック、左の板は反射してますよね?
目指すは右の板なんですよ。
つまり、見本板のように仕上がってないってことですね。
目標はこの右側の艶なしの感じで木の風合いを残すのが目的でしたので、
やっぱこれはおかしい・・となりました。
で、なんでかな〜・・と塗料をチェック
すると容器の下にゲル状のものが。
これ、反応が進んでゲル化したものでマット具合には関係ないように思ってたんですよね。
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で、未使用のも見るんです。
左が艶消し。
右が艶あり。
未使用品艶なしも底にゲル状のものが。
でも艶ありはない。
液体の色は艶ありも艶消しも同じ。
あれ?艶けしのほうが乳白色強いはずなのに・・
ここで気づきます
「あ、これマット剤(艶消し剤)の沈降や」・・と。
これをバーテンダーみたく激しくシェイク
50回ほどしたら完全に再溶解しました。
私が塗料液体も記憶している色に
あ〜〜〜・・やっぱこれが原因か・・ orz
結構しっかり目に振ってたのに、それでは足りなかったみたいです。
そう思いつつ、違う試験体で実験
タオルハンガーが汚くなったので、研磨で落として塗装したものです。
右の光沢があるのがベースと同じ「攪拌が甘かった塗料」。
左は攪拌が甘かった塗料を猛シェイクで再溶解させ、塗ったもの。
明らかにバシッとマット調になってます。
左のを屋外で見るとこんな感じ。